ナスカの地上絵

砂漠に描かれた壮大な地上絵

ナスカの地上絵は、ペルーのナスカ川とインヘニオ川に囲まれた砂漠地帯の表面の酸化した砂利を取り除き、その下の粘土質の土を露出させるという方法で描かれた動植物の絵や幾何学図形の総称である。
描かれているエリアは広く、数多くの図形が描かれていて、巨大な絵が多く、地上からでは判別が難しく、空からでないと地上絵の全体像の把握ができないほどである。なぜこのような巨大な地上絵を描いたのかということが大きな謎となっている。

上空を飛行した際に発見された

これらの地上絵は、1939年6月22日考古学者のポール・コソック博士が上空を飛行した時に発見された。その後、ドイツの数学者・考古学者であるマリア・ライヘがこの地に住み、地上絵の解明に自分の人生を捧げました。

地上絵に関する様々な説

カレンダー説

マリア・ライヘが唱えていた説で、夏至と冬至の太陽が没する方向に一致するものがあることやこの地方の人々にとって夏至と冬至は雨季と乾季の変わり目であり、農業や祭儀に深く関連することであることから暦として描かれたものではというもの。
しかし、数多くある地上絵の線と一致するものがあまりにも少ないということから現在ではこの説を支持する人は少ない。

雨乞いの儀式説

歴史学者のホスエ・ランチョらが唱えているナスカの地上絵は一筆書きになっており、雨乞いの楽隊の通り道になっていたという説。
また、雨乞いの儀式で使用されていたスポンディルス貝(エクアドルでしか取れない)の破片が地上絵の線や周辺から見つかっていて、また、地上絵の中にはクモの絵があるがクモは雨を象徴するものだったともいわれている。

UFOの発着場説

宇宙人が描いた、UFOの発着場では? という説です。ナスカの地上絵の中には宇宙飛行士(もしくは宇宙人)を描いたのではといわれるものもあります。

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