パソコンの自作をやってみよう!!③

ストレージ

プログラムやデータを記録するための装置で、従来から使用されてきたHDD(Hard Disk Drive)や最近の主流であるSSD(Solid State Drive)があります。

SATA接続のSSDと2.5inchのHDD

HDD(Hard Disk Drive)

磁気を記録する円盤(DISK)を回転させて磁気でデータの読み書きをする装置。HDDはSSDに比べて読み書きの速度が非常に遅く200MB/秒ぐらいで、容量当たりの価格が安いということで、大容量の保存用のデータなどを保存するために使われます。また、物理的に稼働する部分があるため振動や衝撃には弱いという特徴があります。
サイズとしては、3.5inchと2.5inchの2種類があります。2つを比べると3.5inchの方が最大容量と転送速度が勝っているということです。

SSD(Solid State Drive)

HDDに比べて格段に読み書き速度が速く、主に起動ドライブなどに使用されます。HDDとは仕組みが大きく異なっていて、NANDフラッシュメモリーというものにデータを記録します。SSDには物理的な可動部分がなく、振動には強いです。
また、SSDには、2.5inchのタイプとM.2のタイプがあります。2.5inchタイプはSATA接続で速度が500MB/秒ぐらいです。また、M.2タイプはSATA接続のものとPCIe接続のものがあり、SATA接続のものは2.5inchタイプと同じで、PCIe接続(NVMe)はPCIe3.0対応で3000MB/秒前後、PCIe4.0対応で7000MB/秒前後にもなります。HDDの200MB前後と比べると段違いです。

電源ユニット

電源ユニットは家庭用交流100Vからパソコンに必要な直流の3.3V・5V・12Vが出力できるようにするパーツになります。
電源ユニットにはATX規格というものがあり、ほかに小型のPCケースに使用するためのSFXやTFXという規格もあります。定格出力や出力端子の種類などもいろいろとあります。

変換効率 80 PLUS認証とは

電力の変換効率を示す「80 PLUS認証」というものがあります。ランクとしてSTANDARD・BRONZE・SILVER・GOLD・PLATINUM・TITANUMがあります。
変換効率は負荷50%の時が一番良くてSTANDARDで変換効率が80%で、TITANUMが一番効率が良くて94%ということになります。

出力端子

出力用の端子としてはATX12V(8ピン)、ATX20/24ピン、PCIe(8ピン)、SATA、ペリフェラル、FDD(現在では不要?)などがある。
ATX12VはCPU用の電源、ATX20/24ピンはマザーボードのメイン電源、PCIeはグラフィックボードの補助電源用、SATAはHDD、SSD、光学ドライブなどの電源、ペリフェラルはケースファンや周辺機器などに使用されます。
また、接続するケーブルは直付け式とモジュラーケーブル(着脱式)があり、モジュラーケーブルの方が不要なケーブルは接続しないので配線がすっきりします。

PCケース

自作パーツ類をそれぞれ組み込んでいくパソコンとして使用できるようにする専用の「ケース」となります。
いろいろなサイズがありますが、基本的には、マザーボードのサイズ(ATX・MicroATX・Mini-ITX)によって変わってきます。
ATXマザーが用のケースはATX以下のサイズのマザーボードも組み込めます。MicroATX用のケースはATXマザーは組み込めなく、Mini-ITXマザーは組み込め、Mini-ITX用のケースはMini-ITXマザーしか組み込めません。
また、マザーボードサイズだけではなく、空冷CPUクーラーのサイズや簡易水冷のラジエーターサイズ、グラフィックボードのサイズ、電源ユニットのサイズなども考慮して選ぶ必要がある。ほかに、光学ドライブ等のベイの有無やHDDやSSDの取り付け位置、個数なども考慮する。
ケースの種類としては、主に●フルタワー型 ●ミドルタワー型 ●ミニタワー型 ●スリム型 ●キューブ型などがあります。

グラフィックボード

モニターに映像を映し出すには、CPUに内蔵されているGPUを使うか(CPUに内蔵されていないものもある)、グラフィックボードを使うということになります。グラフィックボードは映像関係の計算を高速に行ってモニターに出力するためのパーツになります。昨今の半導体不足とマイニング需要で品不足および価格が高騰しています。いろいろなグレードがあり、数千円のものから2~30万円ほどのものまで多種あります。最近のゲームを快適に楽しむのであれば、よりグレードの高いものが必要になってきます。

主なメーカー

グラフィックボードのメーカーとしては、NVIDIAとAMDがあります。最近、IntelがGPUに参戦してきていますが、まだNVIDIAとAMDが2大メーカーとなっています。NVIDIAはGeForce、AMDがRadeonという製品を出しています。エントリーモデルからハイエンドモデルまであります。

GeForce

現在は主にRTX3000番台が主流となっています。
グレードとしては、RTX3090ti > RTX3090 > RTX3080ti > RTX3080 > RTX3070ti > RTX3070 > RTX3060ti > RTX3060 > RTX3050 >(GTX1660super > GTX1660 > GTX1650 > ・・・)となっています。

Radeon

現在は主にRX6000番台が主流となっています。
グレードとしては、RX6900XT > RX6800XT > RX6800 > RX6700XT > RX6600XT > RX6600 > RX6500XTとなっています。

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